2010年9月28日火曜日

秋来ぬと…

一雨ごとに秋らしくなってきたと実感する安祥中学校周辺ですが、日中は体を動かすと汗も出てきます。まだまだ本格的な秋というには早いといったところです。

現在、安祥中学校の冬服着用割合は約5%。
各クラス数名にとどまっています。しかし、今後増えてきそうな気配です。
どちらでもいいように、下に夏服を着てくるというのはどうでしょうか。

さて、秋にはこんな短歌があります。

秋来(き)ぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる

作者は藤原敏行という方。
9世紀から10世紀頃、平安時代の貴族の方です。
この歌は、古今和歌集におさめられています。

意味は、秋になった気配はだ目に見えないけれど、風が吹く音に秋の気配を感じて驚いた、というものです。確かに最近、吹く風の心地よさや、朝夕の風のすがすがしさに秋を感じることがあります。

日中の学校周辺でも、秋を感じるものはないのか…そう思い、学校の周りを歩いてみると、すぐに目に付いたのがこの看板。西尾みどり会(西尾農用地利用改善組合)の皆様が農地を利用して育てられたコスモス畑です。
昨年までは、祥南小学校と安祥中学校の周辺にコスモスを植え、コスモスロードのような形にしていましたが、昨年来の異常気象もあってか、うまく育たないときもありました。今年は、こうしたコスモスが畑一面に育てられています。


まだまだ大きく育っているというところまでは行きませんが、赤や白、ピンクのコスモスが咲き始めています。夏の間気がつかなかったこうした風景ですが、花は正直です。いち早く秋を感じて花をつけ始め、私たちも初めてコスモスの存在と秋の気配をしみじみと感じるのです。
明日はどれくらいの涼しさになるのでしょうか。冬服の準備がまだの皆さん、そろそろ押入れから出して、冬支度をしてくださいね。