夕方も6時になる、と空がしだいにあかね色に染まる頃となりました。日中は暑さがまだ残るのですが、日の入りの時間も短くなり、朝夕の涼しさも肌で感じるようになりました。「秋」と呼べるような時期になってきたのだと思います。
「見よ!この安城の風景を!」
と言わんばかりの田園風景。歴博付近からの様子、右端にあるのが安祥中学校です。
「見よ!この安城の風景を!」
と言わんばかりの田園風景。歴博付近からの様子、右端にあるのが安祥中学校です。
ブログでお伝えすることができなくて申し訳ありませんでしたが、先週本校にカンボジアの学校の先生が視察にいらっしゃいました。日本の学校の様子や生徒の学習の様子などを見て、様々なことを学んで帰られたようです。例えば給食とか、座席の並び方とか、校舎のつくりとか、花壇や木の植え込みとか、見るもの全てをカンボジアと比較し、同じだとか違うとか、新鮮で、刺激を受けながら見られたと思います。
いつも中だけを見ないで、外を見ることの大切さというのは、こういうところにあるのかもしれません。海外に行き見識を高めるとか、自分の身の回り以外を見て比べてみるというのは、非常に大切、それを、カンボジアの先生のバイタリティあふれる「学ぼう」とする意識から感じました。
豊田佐吉(トヨタグループの祖)はこう言いましたが、まさにその通りだなぁと思います。
皆さんも、部活の他のチームから学ぶとか、他学級に刺激を受けるなんてことを通して、外を知ることの大切さを感じることもあるのではないでしょうか。
では、外だけ知ればいいかというと、それは違うんじゃないか…と思います。
私たちは意外と、自分や自分を取り巻く世界の良さや違いというもの、「中」のこと、中の良さや課題に気づかないできている部分もあります。
先ほども示した写真にあるように、私たちは「のどかな田園風景」というと、この安城の広大な大地に広がる田や麦畑を想像します。
日本全国がこうした景色を『田園』と呼ぶかの如く、イメージします。
しかし、同じ愛知県でも『田園風景』が全く違う地だってあります。
写真は新城市、旧鳳来町にあたる四谷地区の様子です。ちょうど明治用水ができた頃、この地では水があふれて山津波と言われる大きな災害があり、多数の犠牲者を出したそうです。その後何年もかけてこの地の方が開墾し、このような小さな田畑がいくつも山に向かって並んでいる「千枚田」を造り上げました。
この千枚田という風景が、今ではこの地域の自慢でもあり、守るべき風景にもなっています。安城市の田園風景とは全く違った田園風景、それがこの愛知県に同じようにあるということを、知っている人もそう多くいないかもしれません。
私たちは、自分やその周りのことをよく知っているようで、案外まだまだ知らないことが多いのかもしれません。
これはどんなことにも当てはまります。
友達、家族、学級、部活のチームなどといった自分を取り巻く世界。案外みんなのことを知っているようで、知らないこともあるはず。もっと良さや可能性があることに気づかないなんてこともあるでしょう。自分自身も一緒。自分の良さに意外と気づいていなくて…なんてこともあるかもしれません。
「汝(なんじ)自身を知れ」
古代ギリシャの格言にもありますが、自分を知ると言うこともとても奥が深いこと。身の回りなどを見つめていくことも大切だと思います。
外を知ることも大切、中を知ることも大切。
自分自身がどうあるべきか、しっかりと見据えることがこれからの皆さんには大切なのではないでしょうか。
…今日は語ってしまいました…、おつきあいいただき、ありがとうございます。
(カンボジアのお客さんの話を伝えるだけのつもりが…)
追伸
来週から更衣移行期間です。冬服の準備は大丈夫ですか?
(カンボジアのお客さんの話を伝えるだけのつもりが…)
追伸
来週から更衣移行期間です。冬服の準備は大丈夫ですか?