2010年7月10日土曜日

第1回安祥中学校区青少年健全育成協議会

7月9日、安祥中学校図書室において、青少年健全育成協議会が開催されました。
お忙しい中、また、足下の大変悪い中を、学区の健全育成にご尽力いただいているそれぞれのお立場から、70名近いご参加をいただきました。ありがとうございました。

本来、写真を撮って活動の様子をお示しするところだったのですが、典礼をして、提案をして…なんてやっているうちに、会が終わってしまい、上手に写真を撮影することができませんでした。すみません。

かわりに、その会で出たこんな話題から…。

会の中で、西尾町内会長さんにお話をいただきました。町内会長さんから、「実は、学校のすぐ隣で今、蓮の花がきれいに咲いている」というお話をいただきました。実は数年前から学校のすぐ西隣、テニスコート付近のところに、田というにはあまりに水が浸りすぎているところがありまして、前から気になっていたのです。今回、町内会の方での様々な取り組みの中でやっていらっしゃるというお話を聞きましたので、ここで是非紹介させていただきます。
学校の西側にある一枚の田んぼに、蓮(ハス)が大きな葉、そして、大きな花をつけて、いくつも咲いています。そしてこのほかにも、クワイという植物も植えられているそうです。よく見ると、イネも植えられていて、たくさんの植物が育っています。
西尾みどり会の活動として進められている事業で、看板には「自然の恵みを次世代に、ふるさとの農地・水・環境を守りましょう」と書かれています。西三河農地・水・環境保全地域協議会の活動なのだそうです。以前の写真と見比べても、「ずいぶん大きくなったなぁ」と感心してしまうほどです。地域の皆様で育てた大切な環境ですが、是非一度ご覧ください。


ふと見ると、蓮の花も美しいのですが、蓮の葉にたまった雨露が、レンズのように輝き、初夏の美しさを引き立てていました。蓮の葉から雨露が落ちるタイミングを、「蓮の葉のおじぎ」というそうです。非常に美しくて、思わずカメラを向けましたが、その姿は昔も変わらず、古今和歌集では蓮の葉の露を題材にした和歌も詠まれています。


   はちす葉の 濁りに染まぬ 心もて なにかは露を 玉とあざむく

                                 僧正遍昭


ハスは、沼や濁った水の中にあって染まることもなく美しい花を咲かせるような心を持っているのに、どうして蓮の葉の上にある雨露を美しい玉(宝石)のように見せて、人のことをだますのだろう…


地域の方が育てていらっしゃる花に、そして環境に、趣を感じる日々。地域あっての学校だということを強く感じる瞬間でした。