2011年3月16日水曜日

ANSHO pray for Japan.

震災が起きて6日目。揺れがしだいに収まってきても、津波が静まっきても、テレビから流されてくる映像や情報は、私たちを不安から立ち直らせてくれるものはなかなかありません。今も救助を求めて寒空の中で苦しんでいる人や、支援を必要とする人、日本の危機を救うために献身的な努力をしている人たちがいるなか、何かしたいのに何もしてあげられないと感じてしまう私たちは、本当にこの地球の中ではちっぽけな存在なのだなぁと感じてしまいます。

では、本当に私たちには何もできないのでしょうか。

今、世界の人々がiphoneのアプリなどで、"pray dor Japan" (日本のために祈りを!)と題して、様々な画像をつくり、日本の人々を励まそうとしてくれています。何もできないけど、この写真を見て元気を出して!あなたは一人じゃないのだから…。そんなメッセージが聞こえてきそうな写真です。(まとめたものはこちら。個人サイトをリンクさせていただきました。)

世界中の名もない人が、日本のために祈りを捧げてくれている。
”pray for Japan"
その心を忘れず、私たちも元気頑張っていかなければなりません。

芸能界でも様々な形で自分のできることに取り組んでいる人がいます。
ミュージシャンの佐野元春さん(中学生は知っているかなぁ…)は、自分の誕生日の日に、今の想いを寄せて詩をホームページ上に掲載しています(佐野元春オフィシャルホームページは、こちら)。シンガーソングライターであるという自分の立場から、人々を励ます意味でも、詩を用いています。

たとえば、偶然にも生き残った君の生を讃えてみてはどうだ?
たとえば、生き残ったことへの幸運を噛みしめてみてはどうだ?

佐野さんらしい言葉で、身内を亡くしながらも生き延びた人々に対しても、失望ではなく希望を持つことの大切さを訴えています。被災者の立場に立ち、被災者の心を救う言葉を投げかけることができる彼もまた、日本の人々に希望と勇気を与えてくれている人だと思います。
詩を通して、希望を与えることもできるのです。


陸上の為末大選手は、自身のブログで、全ての選手に地震のことについての支援を呼びかけています。(為末大オフィシャルブログは、こちら)。
プロゴルファーの石川遼選手は、自身のブログの中で、「自分がプロゴルファーとして、何ができるかを考える日々です。」とし、「一人一人、自分のやるべきことに全力に取り組めば、いつか絶対によいことが待っている」と日本の皆さんに語りかけ、「今こそ、日本の絆を、世界の絆を」と、私たちに自信と勇気の言葉をかけてくれています(石川遼オフィシャルブログは、こちら)。
アスリートはアスリートらしく、スポーツを通して、人々を元気にしていきます。スポーツが、人々を勇気づけることもできるのです。


そして、こんな身近なところにも…。

夏にボランティアで来ていただいた、衣浦東部広域連合の消防署に勤務する本校の保護者の方(写真はその時のもの)は、地震発生時にたまたま本校に会合のために来校されていました。しかし、地震発生後そんなに立たないうちに連絡を受けて会議をあとにされました。
聞けばその後、出動の準備をし、災害救助の支援のために東北地方へと向かったそうです。

そのことを息子である生徒に確認しました。
お父さんがすぐに現地に向かっていったことを語ってくれたその口調。そして、父のことを語る時の強い視線。体からあふれ出んばかりのその様子から、こうした活動をしている父のことを、本当に尊敬しているということを、強く感じました。
任された使命の重大さ、そして、残された家族の信頼を通して、私たちも強い勇気を与えられます。

そして、私たち。

私たちにできることは、一体何なのでしょうか。

今できることとして、安祥中の生徒会は一丸となって、募金活動を開始することとしました。
それも一つの方法。人々に勇気を与える一端を担えると思います。

今ではなく、将来できることでも構いません。

詩人は詩で、スポーツマンはスポーツを通して、絵の得意なものは絵で、使命を受けた者はその任務を遂行することを通して、それぞれが、今自分ができること、これからできることに取り組んでいます。

We pray for Japan.
ANSHO pray for Japan.

勉強でもいい、運動でもいい、ボランティアでもいい、あなたが得意なこと何でもいい。
安祥中学校のみんなが、日本の為に祈り、自分のできることは何かを考え、行動することを、これから先、ずっとずっと期待しています。
そのためにも、2011年の3月11日を忘れないでください。


 
安祥中学校募金活動は、本日3月16日(水)と、18日(金)です。
ご協力、よろしくお願いします。