2010年11月16日火曜日

秋空と冬支度


よく、「秋の空は高い」と言います。

昼放課、祥トレロードをぐるりと回っていたら、本館4階のその先に見える空が、とても高いところにあると感じました。雲が高いところを行き交い、低いところの雲と違うスピードで、何層にも分かれて風に流されていました。秋もも深くなり、風はしだいに寒さを感じるようになってきましたが、空の高さはまさに秋健在といった感じがします。

「秋の空だなぁ、こんな高いところにあるんだ…」

何気ない時に季節の移り変わりを実感して、(自然ってすごい…)と、ちょっと感動してしまいました。


校舎の方を望むと、今まで緑色をしていたケヤキの木が、黄色になり、赤になり、褐色になり、そして、たくさんの葉が路上に落ちているようになりました。あと2週間もすると、この葉も全て落ち、ケヤキも冬支度をすることになります。いつの間にか秋色になっていた校庭の木々、そして、冬への身支度を調える様子…、ここにも季節は足音も立てずにやってきて、自然を少しずつ変化させています。


学校でも、秋の風景から冬への移ろいを少しずつですが感じるようになってきました。
何気ない毎日の学校の風景ですが、眺めると、日々その顔が違うのが分かります。青春時代の3年間という日々を、この学校で過ごす中学生の皆さんにとっては、日々の移ろいよりも自分自身の成長のことや、毎日の楽しいくらしの方が関心があるかもしれません。
でも、そんな前ばかりをみているのがちょっとしんどくなった時…、ふとあなたの身の回りを見てください。

風も…
木々も…
空も…
雲も…
鳥も…

毎日毎日、違う顔を見せてくれています。

夏には生い茂っていた木々の葉も、冬には葉一枚として残さず、強い北風に耐えている…、しかし、よく観察するとそこには堅い新芽があり、春を一番に感じて芽を吹き出す…。

皆さん以外にも、日々いろいろな顔を見せて成長しているものがあることを忘れないでくださいね。
そして、
時には成長するには厳しい時、辛い時もあるかもしれませんが、そうした経験こそが、自分を強くするのだと感じていけると、きっと次に訪れる春が、すてきなものになると思います。

…ちょっと語ったなぁ…

と、何が言いたかったかというと、テストまであと10日。
まだまだ先だし、勉強始めたけどなんだか全然わっかんないや…なんて思っている皆さん。
この冬の時期を感じ、それを克服することこそ、次への成長の大切なステップなのですよ。

それではまた、明日。