2010年11月8日月曜日

明日からは後期の日課となります


今日は代休です。夕方の学校は誰もおらず、いつもは気づかなかった小学生の下校の声だけが運動場に聞こえてきます。先月あんなに暑かったのに、一ヶ月を経て、もうこんなに肌寒くなったのかと感じます。校庭のケヤキの木も、だいぶ赤くなって葉を落とし始めています。
明日からは後期日課です。といっても、時間割が若干変わる程度で、部活動を含めて明日から時間などが大幅に変わるというわけではありません。ただ、11月の目標が「授業に集中して取り組もう」となっているように、今週からは学習に打ち込みます。従って、時間割は…カメです!




学習に打ち込んでほしい皆さんですが、先週撮った写真で、こんな風景がありました。金曜日の夕方、2年3組です。何をやっているか、分かりますか?


安祥フェスタ1日目の夕方、明日は祥タイムもあるし、合唱コンクールもあるし…そんな時でしたが、担任の先生は午後から出張。 「おっ、このクラス…先生なしで大丈夫か?」なんて心配は、杞憂(きゆう)に終わりました。(杞憂…中国の古代の杞の人が『もし天が崩れ落ちてきたらどうしよう』と心配したという中国の故事から、「心配する必要のないことをあれこれ心配すること。取り越し苦労のこと。」)副担任の先生が付き添ってくれるのですが、もう段取りは学級で決まっていたみたいで、職員室に数名がやってきました。

「先生、延長コードありますか?」
  …え~っと、ありますけど何か?
「ちょっと運動場で使いたいので…」
  …ん~っ、じゃあコンセントはここにさしてね。ところで、何やるの?

なんて聞いていたら、昇降口から教卓は出てくるわ、キーボードは出てくるわ。
そしてついには生徒が出てきて、
「ねぇ、ほんとにできるの?」
「すっごい、準備できたんだ!」
なんていいながら集まってきました。

そして、運動場のど真ん中に合唱隊形が完成しました。校舎側から見ると、こんな感じ。担任の指示もなく、自分たちで一つの目標でここまでやってみる…そんな2年生が、ちょっとまぶしく見えました。校舎側からだとなんだか目立たないような気がしますが、これが結構勇気がいりまして…。
なぜなら、運動場側から撮った写真を見ると、一目瞭然。


ほら…、結構勇気がいりそうでしょ?

この校舎の開いた窓から、自分たちの歌声を響かせて、何人の生徒がこちらを向いてくれるのか、そして、この広い運動場で自分たちの声がどこまで通るのか、きっと2年3組のリーダーはそんな発想でみんなに提案し、学級の仲間も乗ったのだと思います。いい表情で、大きな声で歌っていた様子が印象的です。

各学級、結果は様々でした。

優秀と最優秀しかないのですから、もらえなかったクラスもあると思います。でも、大事なのはここまでの道のりだと思います。今週からは学級のみんなは学習に打ち込んでいく(はず!)ことになりますが、このクラスのように、仲間で一つの目標に向けて取り組めた学級、また、先生ではなく、生徒自身で自分たちの目標が見つけられて一つになろうと努力ができた学級、そんな成果が学級に達成感としてあれば、きっと今週からの学習の様子も、今までとは違う「何か」を感じるかもしれません。机を並べて学ぶ仲間、昨日までは気づかなかったけど、授業の間も、「この仲間でよかった…」と感じ、「よっしゃ!勉強するぞ!」と思えれば、それはあなたのクラスでの安祥フェスタが成功したことになると思います。

明日からは…各教科の先生も、安祥フェスタの「あ」の字も出さずに、勉強です!(きっと…)
でも、ひたむきに勉強に打ち込むみんなのどこかに、安祥フェスタの心地よい余韻が残されていることを期待しています。