2010年11月30日火曜日

明日から師走

安祥中学校の下校時の風景。下校時刻になると、ほぼ学校に残る生徒もなく、みんな家路へと向かいます。部活動も行えない残念な期間ですが、日の入りが16時40分と間近に迫っているため、これも仕方のないことかもしれません。

明日からは、師走。

よく語源として、「先生が走るほど慌ただしい月」なんて言われますが、いつも走っているので(!)そんなことはないと思います。でも、主な語源としては、「師匠の僧侶がお経をあげるために、東西に馳せ参ずる月」として、「師馳す(しはす)」と言うというのが有力な語源なのだそうです。

テストが返ってきて、一喜一憂した人も多いと思いますが、先生達はここからがまたフルパワーで皆さんに臨まないといけません。師走は、確かに先生達は忙しい!でも、よく考えれば、全て皆さんに降りかかってくることでもあるので、皆さんも気を楽にすることはできないことが多いかもしれません。

まず、学期末も近いですので、学習や生活の様子などを振り返ることをしていかなければいけません。通知表とか懇談会とか、様々な準備しなければいけないものもあります。3年生の懇談会ではいよいよ進路の話が出てきますが、どうですか?小学校と違い、1年生の皆さんは三者懇談だと言うことを忘れてはいけません。

また、冬休みと言えば宿題もあります。これも先生達が準備を進めていますが、1年生のみなさんには、「書き初め」以外に思いつかないかもしれません。心配しなくてもふだんの課題を提出してもらうような「学習課題」があります。準備は先生達。でも、出すのは皆さんです。

そして、部活動で大会を控えているところもあります。土日の練習が勝負になると思いますが、良い結果が出るようにしっかり取り組んでいくことも大切です。これも、主人公はみなさんです。

日の入りの早い今だからこそ、時間をしっかりと確保し、これからの生活に見通しを立てて行きましょう。


2010年11月29日月曜日

和して同ぜず

今日は、職員会議のあと、学校で先生方にも人権週間に向けた標語の選考をしていただきました。
皆さんの応募した標語は、26日(金)の委員会で集約され、先生方と委員長・副委員長で選出して最終的な優秀作品が選ばれます。12月6日(月)の全校朝会をお楽しみに…。

さて、今日も人権にからんだお話しを一つ。

大学を卒業する時の卒業式で、学長が話していた言葉に、

「君たちには、『和して同ぜず』と言う言葉を贈る」

といわれたことを覚えています。

「和して同ぜず」とは、こんな意味。

人と協調していくが、決して考えもなしに同調せず、仲間との人とのなごやかな人間関係に心がけて周囲に気を配るが、その場の雰囲気などで無責任に賛成するようなことはしない。

「論語」のなかにこの言葉が出てきます。

 「君子は和すれども同ぜず。小人は同ずれども和せず」

そうすると意味は、こんな感じでしょうか。

立派な人間は、決して考えなしに同調しないが、仲間との関係を大切にしていつも周囲に気を配り、ともに仲良くやっていこうとする。つまらない人間は、やたらに人の意見に同調するものの、本当に同じ考えなのではなく、表面だけそう接しているのであり、そこには友好関係や仲間との良い関係は生まれない。

あなたは、他人に対してどうですか?

本当はこんなことやったらいけないと分かっているのに、何となく誘われてやっているなんてことは、ありませんか?


例えば友達がいたとします。
仲の良い友達で、その子がちょっと人の悪口を言ってみる…、その場の雰囲気で、そうよねぇ~、と同調する。そのうち、本人が目の前を通ったりして二人だけで小声でその子の悪口を言い合う…。

こんなささいなことですが、本当は「悪口、あんまり言いたくないんだよねぇ」と思っているのに、たがいに考えなしに同調してしまったばっかりに、しだいに悪口の手段が悪質になり、手が出たり、ものを壊したり、集団で無視をしたり…。あのささいな悪口に同調してしまったばっかりに、いじめというもの波を大きくしていってしまうような気がします。

本当に友達ならば、「○○さんのことをこう思う…」と言われたら、「同ぜず」ということで、簡単には無責任に同調しないということは大切なのだと思います。ましてや、陰湿ないじめになっていったり、手が出てしまうようなことになったりしたらなおさらです。その場にいるあなたが無責任に黙認するのではなく、あなた自身の中にいる正義の心で、いくら仲の良い友達でもその動きを止めることは大切でしょう。

友達同士も学級の中でのそうですが、時には互いに切磋琢磨したり、言いたいことを言い合って気持ちの中のすれ違いを整理したりすることは、時にはそれが口げんかなどになってしまうこともあるけれど、次に強い絆で結ばれていくためには大切な過程なのだと思います。合唱コンクールの時、「喝!」を入れてくれた友達があなたのクラスにいたとするならば、まさにそれこそが「和して同ぜず」。時には高いところを求めて、厳しいことを言い合うことも、次のレベルをめざすためには必要なのだと思います。

友達関係や学級の仲間との関係だけではありません。

それは、部活動でも、家庭でも、職場でも、同じようなことが言えると思います。

これからの私たちが生きていく社会ではずっと。


あなたの考えが大切で、仲間とうまくやっていくことがまず第一に大切なんだけれど、時には仲間ととことん話し合い高め合うことが大切。それが、明日への新しい進歩を生み出すことになるのだと思います。
逆に、そういうことも言わずに考えもなしで、「それでいいです。」なんて進めたところで、心の中に自分の気持ちが十分入っていないので、いいですといった自分までもが適当にこなしてしまい、返って何も生み出さなくなると言うことも起きてくるでしょう。

いじめの問題は、その場に居合わせて「巻き込まれた」という人たちの無責任も問題を大きくする原因です。ここはしっかりと自分自身の正義なり考えなりをもって、だめなものはだめとしっかり言える強い心が必要です。でも、そんな人たちも共に生きる『仲間』ですから、彼らとも関係を大切にして互いに仲良くやれるようにしていくことも大切だと思います。

…伝わったかなぁ。

議論で高め合える仲間になれるといいですね。

2010年11月28日日曜日

久々の部活があった週末でした…

久しぶりに部活動があった週末。
どの部活動も熱心に活動していました。バスケットボール部では、12月に冬の大会がありますので、その大会に向けていよいよ本格的になっていくところだと思います。
5時半も過ぎるとあたりは真っ暗で、もう学校はこんな感じ。まだ学校開放利用者の方の声は聞こえましたが、姿は見えません。
「おっ!火の玉!」
違います、カメラマンのうでのせいで、安城更生病院の明かりがぶれたものです。

そうそう、学校解放と言えば昨日の学校はこんな感じでした。


そう。ナイター。
だんだん寒くなってきましたが、学校では夜でもスポーツをされる方が利用していらっしゃいました。

さて、来週は12月に入ります。
12月の生活目標は、「美しい環境で生活しよう」です。
学校は当然ですが、年末に向けて、あなたの部屋の片付けを始めてはいかがでしょうか。
今からやれば、きっと遅くとも年末には終わるはず。
なくしていたものがいくつか見つかるかもしれません。

なくしたプリント、なくしたペン、
なくしたおもちゃ、なくしていた写真、
なくしていた思い出…。

見つけることで、元気の出てくるものもきっとあるはずです。

ただ、3年生は実力テストがこのあとありますので、部屋の片付けはもう少しおあずけと言うことで…。引き続き、小休止したらテスト勉強に取りかかれるようにしていきましょう。

2010年11月27日土曜日

PTA研修会 at DENPARK 続き

これはなんだ?

PTA研修会 at DENPARK




好天に恵まれ、デンパークでパン作りに挑戦しました。保護者の皆様、先生と、楽しくパンを作ることができました。

2010年11月26日金曜日

明日への架け橋

期末テストも終わり、職員室ではどの先生もみんなのテスト採点をしています。ふと、外を眺めてみると、きれいな夕焼けが…。
明日もこんなきれいな夕日が見られる一日だといいなぁと思います。

テストがうまくいった皆さん、明日もきっと明るくいきましょう。
テストがうまくいかなかった皆さん、また明日があります。

週末の部活動については、顧問の先生から連絡を受けていると思います。明日時間に間に合えるようにしましょう。

二学期期末テスト実施中です ~あいさつ運動もありがとうございました~


本日は、二学期期末テストを実施しております。
生徒もみんな真剣です。
上の写真は2年生の様子、下の写真は3年生の様子です。
テストが終わるといよいよ12月!
クリスマスにお正月…といいたいところですが、3年生には校内実力テスト(第3回)が控えており、漢字力や計算力などのテストもあります。
やるべきことはやって、楽しむべきことを楽しむ…そんな12月にしたいものです。

また、保護者の皆様におかれましては、第3回あいさつ運動にご参加頂きありがとうございました。

 正門でのあいさつ運動の様子です。
 西門でのあいさつ運動の様子です。
 甲山寺付近の秋葉団地入り口交差点のあいさつ運動です。
 天草交差点でのあいさつ運動です。
そして、厳重な装備を身にまとって、校長先生も登場です。
「おっ!これ、いろんな所にポケットがあるな!」
「おっ!こんなところからファスナーでわかれるんだ!」
と、青いベストがかなりお気に入りの様子でした。

皆様、ご協力ありがとうございました。

2010年11月25日木曜日

第Ⅲ期授業研究会 研究協議編 ~徹底的に先生方で議論をする~

 本日行った研究授業、「先生ってどんなことを研究授業で話し合ってるの?」と思われる生徒のみなさんも多いと思います。そこで、今日の授業を別の視点で見てみましょう。
若くてイケメンを自称するだけあり、元気に授業は始まりました。
「初めての研究授業で、頭の中が真っ白になりました!」
と、後の反省でいっていましたが、なかなかどうして、堂々としていましたよ。

 教室の中にも先生がたくさんいますので、廊下にもあふれるほどになっていました。授業をする先生の声は元気なので、廊下にも聞こえます。
「これくらい元気ならば、1Fにいても聞こえるかもね…」
なんて、先生達の声。若いって、素晴らしい!

生徒への支援はとても大切なことです。今回はグループ化をすることも生徒の意欲を高め、学習の理解を高めるために重要なポイントです。机間指導を行って、分からない生徒が『分かった!』と言えるように指導していきます。
 グループでの活動が始まると、先生方はそれぞれのグループでのつぶやきや活動の様子などを細かく追っていきます。そうすることで、先生の指示や発問の意図がしっかり伝わっているか、そして、授業で学ばせたいことがしっかり定着しているかが分かってくるのです。
 板書も大事なポイント。生徒の座席に座った時に、本当に見えるのか、その板書に意味があるのか、そして、考えさせられる、あるいは、わかりやすく表示されているかがここで分かるようになります。


 今日の助言をする校長先生と数学主任の先生。生徒の座席を用意して、そこから生徒の目線で授業を見つめています。
 気がつくと、生徒のみなさんが出してきた学校の高さを計算した表に先生方が集まってきました。よく見ると校長先生と数学部の先生方。この表記に意味があるのか、この平均を出すことの意図は何かなど、専門的な視点から、議論をしていました。

 そしていよいよ研究協議会です。今回は、付箋紙を指導案に貼っていくという「KJ法」を活用した授業の研究協議会を行いました。この発問の場面での先生の動きは適切だったか、この部分で生徒は理解できていたかなど、気付いたことをその場でメモし、時系列を追って貼っていきます。

サインペンも用意して、指導案に書き込んでいきます。そして、議論をします。 


校長先生と授業をした先生も交えて、先生方に様々な意見を言って頂きます。教科などもばらばらですが、求めることは一緒。生徒のみんなが意欲を持って学習活動に望めるような授業であるかという点、そして、生徒全員が理解を高め、『分かった』と言えるような授業であるかという点です。これは、どの教科も共通していることです。

各グループの先生方に、グループ協議のまとめの意見を言って頂き、その後数学主任の先生のご意見ご感想、そして、教頭先生校長先生のご意見と話を進め、本日の授業の成果と課題について確認しあいました。

第Ⅲ期授業研究会 研究授業編 ~「縮図」がなぜ大切か体感する~

安祥中学校に登場したこの仮面の人物。
決して怪しい人ではございません。
「おっ!赤影!」と思ったあなた、はおそらく40代後半でしょうか。
パーマンだ!」「パー子だ!」と思った方は、30代から40代前半かな。
「あっ!タキシード仮面!」と思った人は、ずいぶん若いですねぇ。

じつはこれ、今回の数学「縮図」の重要アイテムなんです。

これは本校の若くてイケメン(自称)の新任教師がつくった簡易測定器です。名前は…、特に聞いていません。
こんな感じで校舎の角度を測りまして、実際には測れない校舎の高さを計算するためのものです。よく知らない学年の生徒は「先輩なにやってんだ?」と思ったかもしれません。
この授業を受けての今日の研究授業は、「縮図」を学び取るためのものでした。
測定した数値をもとに、プリントに距離を測るための図を描いていきますが…
「先生、はみでちゃうんですけど!」
「なんかみんなと違うんですけど!」
なんて、結構教室は大騒ぎ。その後、グループで相談が続きました。
 先生も、「わからな~い!」という子に対して熱心に指導。生徒も聞き入っています。
出された意見は画用紙でまとめました。みんなが測った角度から計算をして、実際の高さを出しました。誤差が結構出ているのですが、

「今回は~」

「ピタリ賞が~」

「なんと~」

「ついに~!」
「でませんでしたっ!」

はい、おあとがよろしいようで。


ニアピン賞だったグループは大変喜んでいました。
「縮図」はこうした方法で、建築現場などでも使われているんですよ~という説明に、「なるほどぉ~」と、感心していました。

2010年11月24日水曜日

見ないふり…それも、人権侵害 ~愛知県のポスターを貼りました~

今日はまじめな話を一つ。(いつもまじめにやっているのですが…)
テストまであと2日ですが、コーヒーブレイクをしているあなたのために、今日も考えさせられる話をしましょう。まじめな内容ですが、私たちが『人間』である限り、決して逃げてはいけない問題であるともいえます。

今日、昇降口に、人権週間のポスターを掲示しました。
このポスターは愛知県が作成したものです。
涙を浮かべた制服の少女は、何を語っているのでしょう。
真ん中には、メモ書きでこう書いてあります。

  気づかないフリをされた。
  傷つかないフリして笑った。

愛知県では、先日もお伝えした法務省が重点目標として掲げたテーマ以外にも独自に、この言葉を本年度の啓発広報の統一テーマとしているそうです。


県のホームページには、こう書いてあります。

「愛知県では、これまで被害者の心の痛みに気づいてもらえるために強いメッセージを発信してまいりましたが、本年度は、被害者・加害者の関係だけではなく、相手に対して無関心であることも、人を傷つけることであるというメッセージを発信してまいります。」


「『自分には関係ない』という態度や行動も、直接的に相手を傷つけることと同じように、静かに被害者のこころを傷つけています。あなたの無関心に誰かが苦しんでいるかもしれない。その被害者の心の痛みを受けて、一人ひとりが自分のこととして振り返ることを通じて、人権について誰もが身近なこととして考えられるきっかけを提供していきます。」

この時期だからこそ考えたい問題、それが「人権」です。周囲で起きていることを、「他人のことだから」「自分のことじゃないから」「言うと、逆に自分が攻撃されるから」と、避けたり逃げたりしてはいないでしょうか。愛知県では、そのことをも、「いけないことである」としっかりとメッセージで言っています。
学校ではいじめの問題などが人権に関する第1番目の問題として浮かんできます。先生だけでなく、保護者の方だけでなく、地域の方だけでなく、当事者である生徒である皆さんが、「いじめはいけない」という意識を持ち、自分自身の「正義」をしっかりともって問題に臨む姿勢、そして、「告げ口をする」という発想ではなく、「告発をする」という公正・公平な姿勢こそ、今の時代は求められている…、それに気付いてほしいと思います。

愛知県のポスターは、学校に配られているもの以外にもメッセージ性の強いものが多く、これから町の中で見かけることもあると思います。それぞれテーマをもっていますが、当事者の様子とメッセージに、受け手の私たちが「傍観者であってはいけない」とものすごく考えさせられるものになっています。
一度、それぞれの点についても考える機会としたいですね。

「インターネットと人権」
携帯やパソコンでのインターネット・メールでの人権侵害は、後を絶ちません。責められるべきは、こうした行為に走る人ですが、それによって困っている人を救うのは、教室にいるあなたかもしれません。

 「外国人と人権」
同じクラスメイト、同じ近所同士、同じ職場同士、そして同じ仲間同士、声を掛け合うことの大切さは、万国共通だと思います。

 「高齢者の人権」
社会をささえてきたお年寄りが、社会の中で孤独になっていく姿は、私たちのあいさつや笑顔、声かけで防げるのではないでしょうか。

 「子どもの人権」
児童虐待という問題も当然ありますが、その中には「ネグレクト(育児放棄)」という問題もあります。また、そうでなくても子どもたちは家の人からの何気ない一言に温かさを感じるものです。家族として、声をかけることの大切さを感じるべきではないでしょうか。

 「障がい者の人権」
障がい者を差別し、自分をいつも基準にして人を評価するような姿勢は責められるべきですが、皆さんが障がいをもっている人の人権を真剣に考えるならば、そんな方と普通に声を掛け合い、笑いあうことから始められるのではないでしょうか。

「女性の人権」
女性に対する自分の固定的な意識や役割分担をするという意識を消し去ろうとせず、それが意識しない社会になってしまえば、いつまでも生活の中で男女平等の人権社会は実現しません。

どのポスターも、当事者の立場のつぶやきが聞こえてくるようなポスターです。



ところで、人権の問題ってどれくらいあるの?と思う人がいるかもしれません。先日もお伝えしたように、第62回人権週間が、12月4日(土)~12月10日(金)の期間、全国で展開されます。啓発活動重点目標は、

 みんなで築こう 人権の世紀
  ~考えよう 相手の気持ち 育てよう 思いやりの心~

ですが、それぞれ人権に関する強調事項として、次のことを掲げています。

 1 「女性の人権を守ろう」
 2 「子どもの人権を守ろう」
 3 「高齢者を大切にする心を育てよう」
 4 「障害のある人の完全参加と平等を実現しよう」
 5 「部落差別をなくそう」
 6 「アイヌの人々に対する理解を深めよう」
 7 「外国人の人権を尊重しよう」
 8 「HIV感染者やハンセン病患者等に対する偏見をなくそう」
 9 「刑を終えて出所した人に対する偏見をなくそう」
10 「犯罪被害者とその家族の人権に配慮しよう」
11 「インターネットを悪用した人権侵害は止めよう」
12 「ホームレスに対する偏見をなくそう」
13 「性的指向を理由とする差別をなくそう」
14 「性同一性障害を理由とする差別をなくそう」
15 「北朝鮮当局による人権侵害問題に対する認識を深めよう」
16 「人身取引をなくそう」

強調項目としてあげただけでも、これだけ。いかに人権の問題が日常気付かないところで多くあるのかがここからわかると思います。

今こそ考えてみませんか?人権のことを。
これをいい機会に…。

2010年11月23日火曜日

まだ半分あと半分

昨日は雨の上に掃除もありませんでした。教室ではみんなの帰ったあとに掃除をしている先生方を見かけました。
今日学校に来てみると、たくさんの落ち葉が祥トレロードにじゅうたんのように集まっていました。木を眺めてみると、まだ落ち葉は半分ほど残っています。
「まだ半分も落ち葉が落ちるのかぁ」
掃除が大変ですから、そう思うのも仕方がありません。でも、この葉もすべて落ちてしまえば本格的な冬がやってきます。
「もう半分落ちてしまったのかぁ」
と、ゆく秋を惜しんでいる人もいることでしょう。

同じ木の葉を見ても、感じ方はそれぞれ違うものです。
大好きな食べ物を半分食べて、「もう半分ない」と思うときもあれば、たまった宿題を見て、「あと半分もある」と感じるときもある…。
ものは考えようです。

テストまであと三日。今日も半分過ぎました。

ヤバい、やらないと!
と、エンジンをかけるもよし。

あと3日で何とかする!
と、綿密に作戦を立て直すもよし。

金曜日の充実感を、期待しています。

2010年11月22日月曜日

もうすぐ人権週間です



12月4日~10日は、第62回人権週間です。1948年の12月10日、国連において世界人権宣言が採択され、1950年12月4日には国連で12月10日を「人権デー」と定めたことから、4日から10日までを「人権週間」としています。
人権週間に先立ち、安祥中学校ではいじめアンケートを行いました。
どんな状況がいじめか、様々なシチュエーションをもとにして、あなたがいじめと感じるかどうかを判定するというものです。
3年生の教室でも、1年生の教室でも、真剣にやっていました。

2010年11月21日日曜日

一本の木に、歴史あり

きっと、今このブログを見ている人は、猛烈にテスト勉強をやって、ちょっと息抜きに…ここを見ているのではないかと思います。(ちょっと期待も込めて、一応書いてみました…。)コーヒーブレイクになってくれればと思い、今日は学校の豆知識をお知らせしたいと思います。

安祥中学校は今年創立30周年を迎えました。
開校当時、安祥中学校がどのような風景だったかというと、こんな感じでした。写真は第1回生の卒業アルバムから。正門前の風景を撮影したものです。正門から体育館の方まで見通せるほどでした。
「えっ、じゃあ今ってどんな感じだったっけ…?」
そんな疑問も出ると思いましたので、同じ角度で撮影してみました。

ん~っ!撮影者が下手で、季節も秋なので何ともいえないのですが、木が育っている部分と、逆に木が寂しい状態になってしまっているところとあります。でも明らかに、30年の年月とともにたくさんの卒業生を出し、たくさんの生徒が生活してきたこの学校で、学校に植えられた木々も成長をともにしてきたと言うことがここで分かると思います。

そんな木々の中でも、今日は本校でいわれのある木をいくつか紹介します。

この木は「河津桜」といいます。本校では長年にわたり伊豆方面への修学旅行を続けてきました。アルバムを辿ると、30年全てとは言いませんが、ほとんどが伊豆方面への修学旅行となっています。なかでも、今年も続けてきている静岡県賀茂郡河津町への第1日目の修学旅行は、近年全国でも多くなってきている分宿を中心とした伊豆地方での修学旅行のパイオニア的な存在であったともいえるでしょう。本校では昔から、河津町の今井浜の民宿組合の皆様のご協力を得て、学級ごと、班ごとなどでの分宿を通した人々との温かいふれあいやおもてなしを体感し、生徒にも好評となっています。
この桜は、毎年2月から3月初旬にかけて咲くという早生の桜です。開花時期も長く、関東地方の春を告げる木として、シーズンではたくさんの人々が花見に訪れます。こちらの方で言えば、岡崎公園の桜の時期ぐらいでしょうか、民放局での情報番組などでは、必ず取り上げられる場所です。
生徒の皆さんが行く時期はこの桜が咲く時期ではないのですが、こうした河津町との縁があり、本校ではこの桜を頂き、現在様々なところで植えられています。

これは、第27回生の卒業記念として植えた木。現在は高校3年生、18歳にあたる生徒の皆さんの記念樹です。うえてまだ3年ですが、着実に大きくなっています。
ほかにも学校の様々な場所で植えられています。探してみてください。

そして、今年度本校が30周年を迎えると言うことで、正門を入ってすぐの駐車スペースの場所20mほどに、30周年記念植樹として、河津桜の並木をつくるという計画をしています。またこちらの進捗状況などもお伝えできればと思います。



これは、自転車置き場の横に植えられている木です。何の木か、分かりますか?
ヒントは、「なっているものに注目」です。

アップにすると…
わかります?実は…レモン。
学校にレモンの木があるというのは、知らない人も多いのではないかと思います。
この木は、ポールコールマンと言われる方が、1990年から自然環境を守るための行動として世界中を歩き、木を植える活動の一環として学校を訪れ、植えられたものです。現在彼が歩いた距離は4万4000キロ、歩いた国は39カ国にも及ぶそうですが、すでに数百万本以上の木が植えられたそうです。
技術科でダイコンに水をやりに来た生徒が、「先生、なんで学校にレモンが植えてあるの?」と聞いてきたことがありましたが、そんな素朴な疑問が、この回答でスッキリしてくれていれば嬉しいなぁと思います。

学校に、歴史あり。そして、人に、歴史あり。一本の木にも、こうした人の営みの中で、記念であったり願いであったりといった形で、歴史があります。学校の中には他にも、ひょっとしたら今の職員ではもう分からなくなっていまっているけれど、当時は記念樹だったんだよ…なんてものもあるかもしれません。もしよろしければ、そうした情報も教えてください。

ということで、中学生の皆さんは、コーヒーブレイク終わり!
さぁ、勉強、勉強!

がんばってくださいね…