2011年1月23日日曜日

昨日と違う今日を送るために

月曜日の雪から始まった寒い一週間。
寒い中の学年末テスト、寒い中の立志の会、そして、寒い中での部活。
頑張っている皆さんの姿を見かけることの多い一週間でした。
明日の月曜日からも、まだまだ寒い日が続くようです。
部活動などで体を鍛えているといっても、不規則な生活や無理をおすような生活をしていると、風邪を引いてしまいます。昨年度は新型インフルエンザなどで、一年中心配をしていましたが、今年度は峠を過ぎたのではないかという世の中の雰囲気もあって、あまり気にしているような雰囲気が学校にはありません。しかし、集団風邪などの流行の兆しは市内でもちらほらと聞かれています(インフルエンザというわけではありませんが…)。気をつけて下さいね。(詳しくは安城市HP


さて、先週は2年生にとって印象深い『立志の会』が開かれました。
きりりと気持ちが引き締まったのは、寒さだけが原因ではないでしょう。
友達の話や保護者の方の話を聞いて今までの自分を振り返った時、「変わらなきゃ」なんて思ったけれど、

「で…、何を変えればいいの?」

なんて思った人はいませんか?


1年生も一緒に参加していましたね。何も考えず、ただ小学校の延長線上で日々を送っていた皆さんも、いろんな意味で「子ども時代の終わりが近づいている」ことを少しずつ感じたことでしょう。
「来年、あんなこと考えていられるかなぁ、将来なんて考えたことないなぁ。」なんて思った皆さん、

「で…、今どうすりゃいいの?」

なんて思った人はいませんか?


3年生はいよいよ受験がスタートしました。本日受験だった人、お疲れ様でした。
明日からは三者懇談会で、来週から私立高校入試が始まりますが、

「で…、もうすぐなんですけど?」

なんて思って、何もできないと思っている人はいませんか?


学校は、気づくためのきっかけを与えることはできるんですが、具体的にどう変わればいいかは人それぞれ。アドバイスこそするものの、手取り足取りその方法を伝授することはできません。ともすると、先生たちからの押しつけのようになってしまいますし、「変わろう!」という強い意志が求める自分なりの方法を自分で見いだすしかありません。

ボールドウィンという人は、
『人間、志を立てるのに遅すぎるということはない』
と言っています。


よし!これをやるぞ!と思った時がまさに変わる時。それが今日なら、まさに今からがスタートなのです。

でもその方法がわからない人のために、フランスの哲学者、エミール=オーギュスト・シャルティエという人(アランという名前で知られています)は、こんなたとえ話をして、皆さんにアドバイスをくれています。いちおう、中学生用に翻訳をしているつもりですが、ちょっと意味が変わってしまっていたら、ごめんなさい…。

王様は、名馬といわれた馬を贈られたそうです。
しかし、これが名馬とは言えないような暴れ馬で、馬を番しているもの誰もが、この馬を上手に乗りこなすことができなかったのだそうです。
普通の王様ならここでこの馬を手放してしまうところなのですが、この王様は違ったのだそうです。
それは、

なぜこの馬がこんなに暴れるのか、
その原因が何かを探し始めたのだそうです。

すると、実はこの馬。自分の影にとても怖がることがわかってきたのです。馬が影に怖がれば、影は当然暴れる。そして馬はさらに暴れる…、そんなことを繰り返していたのです。
そこで王様は、 馬の鼻を太陽の方に必ず向かせて、影ができないようにしたところ、名馬といわれる馬を手なずけたけたことができたそうです。

「『なぜそうなるのか』という本当の原因を見つけない限り、感情はコントロールすることができない」

つまり、今までいやだったものや苦手だったものに対して、自分が「変わらなきゃ!」と思う気持ちだけで努力できればいいのですが、そうはいかないもの。そんなときは、「なぜ自分はいやなのか」を一度分析をして、そのもととなるものをみつけ、いやだと思う感情などを変えていくことからしていかなければいけない…、そう言っています。

昨日と違う今日を生きるために、まず、昨日の自分と向き合うこと、そして、その良いことも悪いことも全部ひっくるめて自分をしっかりと分析し、明日の自分をしっかりとイメージすることが大切です。

…明日、変化を遂げた自分に逢えますように!