安祥中学校には、地域の皆様や市内外の著名な芸術家の方々から、様々な芸術作品を頂いています。今日は、そうした作品を紹介する第1回です。
抱擁 杉浦辰子 |
作品名:「抱擁」
作 者:杉浦 辰子様(安城市教育委員会委員長)
愛・地球博 コーカサス アルメニア賞 受賞作品
せっかくの作品を撮影した者が素人で、写真で撮影すると、どうしても向かい側にある本校の階段がガラスに映ってしまうため、絵の良さが十分に伝わらないかもしれません。作者の方には申し訳ございません。生けるものを大事に大事に抱いている姿、強くもなく弱くもなく、ただ、その生命を守りたいという姿が、この絵から伝わってきます。1F中央昇降口横に展示してある絵画です。
杉浦先生は、安城市在住の画家としてご活躍で、市内ではご自身でもご活躍の他、絵画教室等を開かれ、子ども達の文化芸術を高めるための指導を積極的にしていらっしゃった方です。皆さんがよく目にするものとしては、最近移転新設した桜井小学校の校舎にある大きな桜井凧の壁画を、子どもの絵をもとに壁画化できるように補作された方だそうです。現在、安城市教育委員会の委員で、委員長も務められています。現在安城市教育委員会教育長の本田吉則先生(吉は土に口)が、本校校長を最後に御退職された際に、本校生徒の情操を高めることを願い、本校に寄贈されたものです。
この作品は、“EXPO2005アートギャラリー in コーカサス”で、アルメニア賞を受賞した作品です。作品にはメッセージが添えられ、次のように書かれています。
~作品に寄せて~
愛・地球博「自然の叡智」をテーマに、生きとし生けるものの尊き命を大切にしたいという私の願いから生まれた作品です。人は自然に生かされて生きていることを思い起こしてほしい。そして、小さなものの生命、力の弱いものの生命を心から大切にしてほしいものです。
生徒の一番目にする場所に、この絵はおいてあります。
学校には様々な生徒がいます。そして、これから先の社会でも様々な人々とかかわります。また、人だけではなく、自然、生き物、生命など、さまざまなものとかかわっていくでしょう。成長で一番大事なこの中学校という時期、自分本位でただ生きることだけに目をやらず、そこで様々な人やもの、こととかかわり合って私たちが生かされているということに、日々の学習や今回の安祥フェスタなどの機会で感じてもらえたら…そんな気持ちがこの絵を見ると感じます。
そして、そんなことを感じられるようになると、お互いに支え合う上で、様々な生命を大切にすることがとても大事だということに気づいてくれるのではと思います。
中学校生活で、そんな、生きているとともに「生かされている」実感と、全ての仲間を大切にする心を感じるようなことがあった時、この絵が持っているメッセージを感じてもらうとうれしいと思います。