明日は、安城市教育委員会から2年間にわたり委嘱されている研究の発表会が行われます。
本校は、今から8年前に「自立を扶(たす)ける教育課程の創造」という研究主題のもと、学習指導要領の改訂に伴ってカリキュラム改革を行ってきました。カリキュラムとは、学校の教育課程のことで、工夫したカリキュラムづくりが本校の生徒の自立を扶け、生徒にゆとりを生み出すことで、学校生活に対する前向きな姿勢が生まれると考えました。当時の卒業生ならば誰もが知っている、「どっしりくん」「すすむくん」「チャレンジタイム」がそのよい例です。
あれから学習指導要領は再び改訂され、当時のカリキュラムでは実施できなくなった部分がありますが、システムは変わっても、あの当時のスピリッツはそのまま受け継がれているといった感があります。例えば学級を一つの単位とした総合は、一人一人の課題ではなく、大きな課題を役割分担して解決していくことにより、仲間とともに築き上げる見えない力を生み出したような気がしました。1+1が3になるような、そんな力です。これが、学年で行う様々な行事につながり、体育大会や安祥フェスタなどにもつながりました。学校を誇りと思ってくれる生徒が増え、あれから8年たち、どこよりも落ち着いて学習に打ち込める学校に変わってきました。
そのスピリッツは、「学級」にある…、私たちはそう考えました。当然、学級には様々な生徒がいます。しかし、そんな生徒にも必ず生かす『味』がある…そして、その味を消し合わないように上手に先生が活動をプランニングすれば、1+1を、3にも4にもできるパワーを持つことが可能だと言うことに気づいたのです。
学級を一つの核として考え、そこから様々な活動を進めることが、一人一人を生かすことにもなる…そうした考えが、「学級力」という新しい言葉を生み出すきっかけとなり、やがて、この学級力を生かして学習にも取り入れることができないか、と考えるようになりました。
これが、研究に対する基本的な考え方です。
生徒の皆さんも、きっと、「学級のパワー」と聞くと、「確かに安祥中はすごいよなぁ」と、納得することができるはずです。その力を授業に生かして行ければ、そして、授業からも学級力が生まれていけば、きっとさらに「家族のような関係」が築けるはず…。
これが、安祥中学校の教育研究に対する考え方です。
明日、様々な授業を展開しますが、その様子についてはまたホームページにアップします。楽しみにしてください。