今日は年末年始バージョン。
年賀状は、もう書きましたか?
最近はメールなども多いと聞いていますが、それでも相手と自分をつないでくれる大切なものとして、毎日勉強ばかりしている皆さんも(!)、ちょっと手を休めて仲間とのつながりを感じるひとときに浸ってもよいのではないでしょうか。
さて、年末年始ですので、ふだんはあまり触れることのできない学校のあれやこれやのお話をします。
といっても、なにかとっておきのここで聞いた人だけのお得情報…なんて事ではないので念のため。
今日は、校訓の話。
校訓って、ただおもいつきで字を彫って、植え込みに置いてあるもんだなんて思っている人はいませんか?実は…、開校当初からちゃんと意味を持って決められ、その教育目標の下に学校は活動を進めているのですよ。
ちょっと光の加減で影になってしまいましたが、これは学校の正門を入って突き当たりにある植え込みに据えられている校訓碑です。読めますよね…。10周年記念の際につくられたもの。つまり、あの場所に置いてから早20年となります。
では、開校当初ののものはというと…、それは校長室にあります。初代の兵藤康彦校長先生揮毫のものです。
「敬愛練磨(けいあいれんま)」と読みます。
基本的には、この言葉は、「敬愛」と「練磨」という2つの意味からできています。
でも、それってどういう意味なんでしょう。
…と関心を持って調べてくれた人は、きっと30年間の卒業生在校生の中に、たくさん、いや、何人かはいる…と期待したいのですが、なかなかわからないですよね。
そこで、年末大サービス。
その意味を、ちょっと調べてみちゃいました。
まず、敬愛から。
敬愛とは、「尊敬し、親しみの心を持つこと」であると、辞書などには書かれています。
「敬」は「うやまう」ことであり、「愛」は「愛する」ことです。友達同士、あるいは先生と生徒、地域の方と自分といった関係の中で、お互いに相手のことを敬い、常に親身になって接していくこと、そして、愛を持って接することによって、互いに支え合い、高め合う関係になります。
このためにも、相手の立場に立って自分自身が気を配る配慮を持つことが必要であると言っています。
西郷隆盛が好んで使った言葉に、「敬天愛人」という言葉があります。これは、「天を敬い人を愛する」という意味で、敬うのは人だけではなく、森羅万象に対して敬いの心を持つことも大切だと思います。
次に練磨。
練磨とは、「技芸・学問などを鍛えみがくこと。」であると、辞書などには書かれています。
練磨とは、「錬磨」という字を当てることもありますが、共に「心身を鍛え上げる」という意味を持ち、「練」は「手を加えて質をよくする」ということでも、「錬」は「金属を良質のものに鍛え上げる」という意味を持っているそうです。学校での「練磨」は、「何度も練習を重ねて技能や学問を鍛え、心身ともに磨き抜くこと」という意味であると言えるでしょう。
生徒手帳を見ると、
・真理を追究し、確かな学力をつけよう。
・豊かな心情をもち、社会のためにつくそう。
・心身をきたえ、たくましい気力・体力を作ろう。
・感謝の心をもち、骨身をおしまずに働こう。
と書かれています。
・真理の追究と学力は、 練磨ですね。
・豊かな心情、社会に尽くす心は、敬愛ですね。
・心身の鍛練は、 練磨ですね。
・感謝の心と勤労は、 敬愛ですね。
校訓を大切にしてみましょう。
全てのものを愛し敬う人は、きっと人から愛される人になるはずです。
心身鍛え磨く人は、原石だった自らを光らせ、輝ける未来が開けるでしょう。
こうした気持ちの持ち方でも、人は変われるものです。
2011年に向けて、志を立ててみましょう。
それでは今日は、このへんで。