2010年5月25日火曜日

指示と意志

部活動では1年生が加わり、大きな組織となって活動を展開しています。3年生も2年生も、「先輩」という立場で声をかけられ、照れくさい一方で、しっかりしなければという思いもあると思います。でも、あと2ヶ月で市内の部活動のほとんどの人は勝敗の結果によって引退となります。こうした戦いが日本全国で津々浦々で行われますが、最終的に8月末日には全国大会が行われ、全国でたった1校だけが頂点に立ち、すべての中学3年生の部活動が終わるという状況になります。

いよいよ「勝利」を意識した練習が本格的になるなか、忘れてはいけないことがあります。

1つ目は「指示」です。
練習では、たくさんの指示が出ます。
それは、細かい戦術面でのノウハウであり、一つ一つの言葉や動作に意味があります。実践を伴うと分かるのですが、相手は常に動き回るものですので一筋縄ではいきませんが、「こうなったときにはこうする」というきまりは、監督やコーチの指示である程度のものが決まります。学校での授業でもそうですが、先生の話や友達の話をおろそかにしていると、テストでよい点数をとれないような状況が起きます。それは、「指示」が聞けず、大切なポイントを逃しているからで、どれだけ必死にやっても身につかないものだといえます。「指示」を真剣に聞き、ミーティングをおろそかにしないことが、試合に勝つための大きな秘訣だと思います。

でも、監督の采配や「指示」だけでは勝てません。
なぜなら、試合は監督がやっているわけではないのですから…。
シュート一本決めるにしても、監督は、TPOに合わせた戦術を伝え、相手と対峙したときの心構えを伝え、監督としての思いを皆さんにぶつけます。でも、実際にプレーするのは皆さんです。本当に「勝ちたい」という思いがあれば、監督の指示を真剣に聞くでしょうし、その指示をどうすれば実現できるか真剣に仲間とコンタクトをとるでしょう。相手と対峙したならば、相手を上回るプレーをして上手にかわし、シュートしようと努力します。勝負心を強く持ったものが、指示を自分のこととしてとらえ、本気に勝負に挑んでくるのでしょう。
この時、選手の皆さんの「意志」が大切になります。

いくら名監督がいても、指示だけでは結果は出ません。
主役は皆さん。的確な指示のもと、選手の「意志」が大切になります。
その気持ちを大切にすることで、きっと、結果はついてくるでしょう。

今こそそれを考えるときです。
部活動に没頭する日々もいいじゃないか…これこそが、青春だと思います。