2010年6月9日水曜日

キャリアスタートウイーク総集編 その3 ~飲食店編~

キャリアスタートウイークで、販売店に並んで多かったのが、飲食店での体験でした。ふだんは当然、客として表側しか見たことのない生徒ですが、調理をしたり、配膳をするための場所に通されて、そこで黙々と仕事をしている人々の姿は、とても勉強になったことと思います。
回転寿司のお店では、回ってくる皿のみいつも見ているのですが、実際に厨房に入れば、その皿おかずの多さや管理の大変さにびっくりしたと思います。生徒はこうした、普段目にすることのない光景の中で、お客様のために働く人々の姿を感じたのではないかと思います。
これもお寿司屋さんなのですが、大変大きなおひつを一生懸命洗ってる姿に、私たちはたまたま出会いました。「つくる」という作業の前に、綿密な準備の時間があり、作業が終わったあとも、丁寧に「かたづける」という作業があるということ、これらの一つ一つをおろそかにしてしまえば、信用も落ち、お客様も来なくなってしまうということを、こうした作業によって十分認識してくれたのではないでしょうか。
今回、地域の皆様にご協力いただいた事業所は、和食に限らず、洋食、ファミリーレストラン、ファストフードなど、その種類は多岐にわたりました。写真にあるこちらのお店は、フランス料理のお店です。丁寧にフルーツをカットしていますが、周囲に置かれている道具も専門的で、カットする果物の数も半端なく多い数です。こうした経験を積ませていただいて、自分自身の仕事に対する責任感や使命感を感じてくれているのではないかと思います。
こちらはお好み焼き屋さんです。やはり、包丁を使い、見たこともないほど大きなボールに入っているお好み焼きの具を丁寧に切っています。その量の多さには驚かされます。
最後は、うどん屋さんです。ここではもっぱら、店員さんにご指導をいただきながら、注文をとり、品物をお客様のところに運ぶといった接客のことについて学んでいました。気がつけば、ランチタイムの時間はずっとたちっぱなし。ふだんの勉強も確かに疲れますが、こんな立ちっぱなしで活動することもそうありません。こうした社会勉強で、精神的にも身体的にも疲れた生徒の皆さんもたくさんいることでしょう。でも、それこそが社会の姿。そこで学んだことは大きいのではないでしょうか。飲食店では、お客様に出すために、味わってもらうために、様々な努力をしているということを感じ取ってもらえればいいと思います。